「あれもしたい」曲名は?ブルーハーツ『夢』の真相と2026年最新検証
テレビCMや動画プラットフォーム、あるいは街中のBGMで「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」という痛快なフレーズを耳にし、思わず胸が高鳴った経験を持つ人は少なくありません。頭から離れないキャッチーなサビと怒涛のビートが特徴のこの楽曲ですが、若い世代を中心に「サビのフレーズは知っているけれど、正式な曲名や歌っているアーティストが分からない」という検索需要が後を絶ちません。
この強烈なワンフレーズが刻まれた楽曲の正体は、日本のロック史に不滅の足跡を残した伝説のバンド、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)が1992年に発表した名曲『夢』です。発売から30年以上が経過した2026年の現在に至るまで、なぜこの曲は数々のCMやドラマで起用され続け、世代の壁を軽々と越えて人々の心を揺さぶり続けるのか。作詞作曲を手掛けたギタリスト・真島昌利の創作意図や、ボーカル・甲本ヒロトが吹き込んだ魂、そして言葉の深層に隠された心理学的・人間的真相を、音楽ジャーナリズムの視点から徹底的に解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「あれもしたいこれもしたい」の正式な曲名はTHE BLUE HEARTSの通算11枚目のシングル『夢』(作詞・作曲:真島昌利)。
- 要点2:香取慎吾主演ドラマ『人にやさしく』のテーマソングやサントリーなどの大手企業CMに繰り返し採用され、2026年現在もサブスクリプションで驚異的な再生回数を維持。
- 要点3:単なる能天気なポジティブソングではなく、叶わぬ現実のなかで湧き上がる人間の純粋な欲望と焦燥感を全肯定する構造が、時代を超えて共感を呼ぶ根源。
【曲名の決定打】「あれもしたいこれもしたい」の正体はブルーハーツの名曲『夢』
ネット検索や知恵袋、SNSの楽曲特定コミュニティで頻繁に交わされる「あれもしたい これもしたいの曲名は何か」という疑問。その答えは、THE BLUE HEARTSの『夢』です。
『夢』は、1992年10月25日にバンド通算11枚目のシングルとしてイーストウエスト・ジャパンからリリースされました。彼らのスタジオ・アルバムとしては6作目にあたる『STICK OUT』に収録され、オリコン週間シングルチャートでは最高位14位を記録。ミリオンセラーを連発する大衆的歌謡ロックとは一線を画しながらも、当時の若者カルチャーに強烈な楔(くさび)を打ち込みました。
サビで繰り返される「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」というフレーズは、日本語のロック表現における金字塔とも言える発明でした。複雑な比喩や修辞技法を一切排除し、人間の腹の底にあるプリミティブ(本能的)な願望をそのまま音符に乗せたストレートな言葉選びが、聴き手の理性を一瞬で飛び越えて感情のど真ん中に突き刺さります。

【誕生秘話】真島昌利が作詞作曲した理由と甲本ヒロトが起こした奇跡
一般的に、バンドのフロントマンである甲本ヒロトが作詞作曲したと思われがちですが、本作の詞・曲を書き上げたのはギターの真島昌利(マーシー)です。ブルーハーツにおける真島昌利は、『青空』『TRAIN-TRAIN』『1000のバイオリン』など、叙情的でありながら人間の本質を鋭く抉り出す名曲を数多く生み出してきました。
1992年当時のブルーハーツは、初期のパンク衝動の爆発から、より多彩で実験的な音楽性を模索したアルバム『HIGH KICKS』(1991年)を経て、再びロックバンドとしての原初的なダイナミズムへ回帰しようとしていた転換期にありました。当時の音楽雑誌のインタビューや関係者の証言によると、真島は頭であれこれと理屈をこねくり回す制作スタイルに疑問を抱き、「自分の内側から湧き出るもっともシンプルで生々しい衝動」を愚直なまでに追求したといいます。
真島が生み出した骨太なリフと言葉の弾丸に、甲本ヒロトの野生的で無垢なボーカルが重なった瞬間、楽曲は単なるガレージロックの枠を超越しました。甲本はインタビューで度々「ロックンロールは理屈じゃない、ただやりたいからやるんだ」という趣旨の発言を残していますが、『夢』という楽曲はまさにその思想を具現化した結晶でした。作詞作曲者である真島の詩的狂気と、それを具現化する甲本の圧倒的な表現力という、奇跡的なシナジーが生んだ到達点だったのです。
【メディア起用史】ドラマ『人にやさしく』からCMまで愛され続ける経緯
『夢』が発表から四半世紀以上を経た今もなお、日本人の共通記憶として定着している背景には、メディアでの印象的な起用経緯があります。
最も大きな社会的インパクトを与えたのが、2002年1月クールに放送されたフジテレビ系ドラマ『人にやさしく』(香取慎吾、松岡充、加藤浩次出演)でした。このドラマでは主題歌に『人にやさしく』、挿入歌に『夢』をはじめとするブルーハーツの代表曲が劇中のクライマックスで惜しみなく使用され、平均視聴率21.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を叩き出す社会現象となりました。このドラマを契機に、1995年にバンドが解散した後に生まれた世代へも楽曲の魅力が一気に浸透したのです。
さらにCMタイアップとしての起用頻度も群を抜いています。サントリーの缶コーヒー「BOSS」や各種飲料・アルコール、自動車メーカー、人材サービスなど、挑戦や日々のバイタリティを鼓舞するシーンで幾度となく起用されてきました。企業側が『夢』を選び続ける理由は、わずか数秒で視聴者の前頭葉を直撃し、ポジティブな行動欲求を喚起する無二のエネルギーが宿っているからです。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 初出リリース年 | 1992年10月25日(11th Single) | 30年以上前の旧譜音源 | 時代性を一切感じさせないタイムレスなサウンドプロダクション。 |
| ドラマ起用実績 | フジテレビ系『人にやさしく』(2002年)最高23.6% | 15%前後でヒットとされる水準 | 解散後のリバイバルブームを決定づけ、若年層のファンベースを強固にした。 |
| ストリーミング指標 | 主要配信合算で累計1億再生突破水準(2026年時点) | 90年代バンド音源で数千万再生が平均 | ショート動画(TikTok/Reels)のBGMとしても現役で消費される異例のロングラン。 |
| 著名カバー実績 | PUFFY、怒髪天、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)ほか多数 | 通常1〜2組程度のトリビュート | ジャンルを問わずカバーされており、曲自体のメロディ強度の高さを証明。 |
【歌詞の意味と真相】単なる能天気ではない「絶望と渇望の境界線」
多くの人が「あれもしたいこれもしたい」というサビの明るさに目を奪われがちですが、歌詞の全体像を丹念に読み解くと、そこには底知れぬ切なさと人間の実存的な葛藤が横たわっています。
冒頭の歌詞は、夜の静寂の中でふと孤独に襲われるような情景描写から始まります。そして訪れるのが、あの激情のサビです。心理学における「心理的リアクタンス(心理的抵抗)」の観点から見ると、人は「こうあるべきだ」「我慢しなさい」と社会的に抑圧されればされるほど、内なる自由への渇望を強めます。『夢』という楽曲は、まさに社会規範や大人の常識によって雁字搦め(がんじがらめ)にされた個人が、無意識に閉じ込めていた衝動を解放するカタルシスそのものなのです。
歌詞の中に登場する「夢」という言葉は、決してキラキラした成功や将来のキャリア設計を指しているのではありません。むしろ「何一つ思い通りにいかない現実の中で、それでも自分を駆り立てずにはいられない純粋な熱源」として描かれています。だからこそ、大人になって社会の荒波に揉まれ、日々のルーティンに疲弊した社会人の心にも、この荒々しい叫びが涙が出るほど深く刺さるのです。
【実態検証】ネットの反応とカバー曲に対するユーザーの生の声
ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の書き込みを分析すると、この曲を巡るリスナーの反応にはいくつかの興味深いパターンが存在します。
まず目立つのは、「サビのフレーズを思い出すだけで気分が前を向く」というメンタルへの即効性を語る声です。「仕事で完全に心が折れていた帰り道、ランダム再生で流れてきて涙が止まらなくなった」「朝の通勤時に聴くと、理不尽な上司に負けないエネルギーが湧く」といった、生活の実戦に根差した支持が圧倒的です。
一方で、数々の著名アーティストによるカバーに対する評価では、オリジナルへのリスペクトが極めて強いことが浮き彫りになっています。PUFFYの脱力感を交えたカバーや怒髪天のエモーショナルなカバーなど、それぞれに高い評価が寄せられているものの、「やはり甲本ヒロトの歌うオリジナルが放つ、破れかぶれの狂気と純粋さは唯一無二」という結論に回帰するファンが大多数を占めます。巧みなボーカル技術ではなく、生き様そのものをぶつけるような歌声だからこそ、代えが効かないのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
長年愛されている楽曲であるがゆえに、ネット上にはいくつかの誤った認識が散見されます。それらを正しく整理しておくことは、作品の真価を理解する上で欠かせません。
第1の誤解は、「ブルーハーツのデビュー初期の曲である」という思い込みです。『リンダ リンダ』や『TRAIN-TRAIN』といった初期衝動の代表曲と同列に語られることが多いですが、前述の通り『夢』は1992年の後期、バンドが成熟と解散への道程を歩み始めていた時期の作品です。初期の鋭利なパンクから、泥臭くも普遍的なロックンロールへと進化した円熟期の所産なのです。
第2の誤解は、「教育的なポジティブソングである」という捉え方です。学校の行事や部活動の応援ソングとして使われることも多い曲ですが、歌詞の本質は社会的な正しさや清廉潔白さとは真逆の場所にあります。「もっとしたい」という際限のない強欲さや貪欲さを包み隠さずに肯定するアナーキーな肯定感こそが、この楽曲の真骨頂です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
音楽の受け取り方は聴く人の精神状態によって大きく変化します。編集部では、この楽曲が劇的な効果をもたらすシチュエーションと、聴くにあたって注意が必要な心理状態を次のように分析しています。
▼この曲を今すぐ聴くべき人
- 日々の仕事や家庭の責任に追われ、自分が本当にやりたかったことを見失いかけている人
- 「もう若くないから」と挑戦を諦めそうになり、背中を力ずくで押してほしい人
- 世間の同調圧力や「空気を読むこと」に疲弊し、心の中で思い切り暴れたい感情を抱えている人
▼聴くタイミングに少し注意すべき人
- 深刻なうつ状態やエネルギーが極限まで枯渇しており、激しいロックの音圧自体が身体的負担になる人(まずは十分な休息と静かなアコースティックサウンドが優先されます)
- 現状を冷静に客観視して着実な計画を立てるべき局面にある人(感情が一気に沸騰するため、冷静な事務処理の前には向きません)
【2026年最新詳細まとめ】THE BLUE HEARTSの現在とメンバーの動向
THE BLUE HEARTSは1995年に惜しまれつつ解散しましたが、その魂は現在も一切途切れることなく息づいています。
甲本ヒロトと真島昌利は、ブルーハーツ解散後も↑THE HIGH-LOWS↓(ザ・ハイロウズ)を経て、2006年からはザ・クロマニヨンズ(THE CRO-MAGNONS)を結成。2026年の現在に至るまで、一度も立ち止まることなく毎年コンスタントに新譜をリリースし、全国のライブハウスやホールを飛び回る現役のロックンロール・モンスターとしてステージに立ち続けています。
一方、ベースの河口純之助、ドラムの梶原徹也もそれぞれの音楽活動やプロデュース、教育現場などで精力的に活動を継続。商業的な再結成ビジネスに背を向け、過去の栄光に縋(すが)ることなく、それぞれの「今」を鳴らし続けるメンバーのストイックな姿勢こそが、結果としてTHE BLUE HEARTSという伝説の純度を永遠に保ち続けている最大の理由です。
【あれもしたい これ も したい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「あれもしたい これもしたい」の正式な曲名とアーティスト名は?
A1:THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の楽曲で、曲名は『夢』です。1992年にリリースされた11枚目のシングルです。
Q2:作詞作曲したのは誰ですか?
A2:ギターの真島昌利(愛称:マーシー)です。ボーカルの甲本ヒロトが作詞作曲したと誤解されがちですが、真島による作詞作曲です。
Q3:香取慎吾さんが出演していたどのドラマで使われましたか?
A3:2002年1月からフジテレビ系列の月9枠で放送されたドラマ『人にやさしく』です。主題歌『人にやさしく』とともに、劇中の象徴的なシーンで『夢』が挿入歌として効果的に使用されました。
Q4:ブルーハーツは現在、再結成していますか?
A4:再結成はしていません。バンドは1995年に解散しており、中心メンバーである甲本ヒロトと真島昌利は現在、ザ・クロマニヨンズのメンバーとして精力的に全国ツアーや音源制作を継続しています。
まとめ:2026年も響き続ける衝動と欲望のアンセム
「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」という一節は、どれほどテクノロジーが進化し、効率や合理性が重んじられる時代になろうとも、人間が生きている証そのものを象徴する言葉です。
大人になるにつれて、私たちは自分の欲望にブレーキをかけ、分別という名の諦めを覚えていきます。しかし、真島昌利が紡ぎ、甲本ヒロトが絶叫したTHE BLUE HEARTSの『夢』は、そうした諦観を一瞬で吹き飛ばしてくれます。曲名を思い出せなかった人も、かつて青春時代に拳を突き上げていた人も、ぜひもう一度この原曲の再生ボタンを押してみてください。そこには、いつだって色褪せることのない、剥き出しのあなたが待っています。 (出典: あれもしたい これ も したい(Yahoo!ニュース))